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尿酸 女性
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血液検査における「尿酸」という項目は、
いわゆる“尿酸値”のことです。
 
尿酸値というのは、尿酸値 7.0mg/dl以上で
高尿酸血症と診断されて、さらに痛風発作のリスクが高まり、
痛風発作が一度でも出てしまうと“痛風”と言われます。


なんで痛風に尿酸が関係しているのかというと、
血液中の尿酸が7.0mg/dl以上になると、
溶けにくくなってしまい、結晶化してしまうのです。
結晶化した尿酸はドコへ行くのかというと、
足などの末端の関節に沈着して、尿酸結晶となって
蓄積していくと・・やがて、痛風発作の原因となります。


ところが、痛風というのは、一昔前まで
女性は「痛風には ならない」と考えられていました。
痛風に罹患する人の99%は男性ですからね。

なんで、女性は痛風にならないのか?


女性にはね。
有利な・・というか、女性ホルモンがあるのですよ。

エストロゲンという女性ホルモンなのですが、
このエストロゲンがあるおかげで、腎臓から尿酸の排泄を
促進させてくれる働きがあるのです。

つまり、多少、血液中に尿酸が多くても、
それ以上に排出してくれる作用が強いというわけで。

男性の場合、エストロゲン(女性ホルモン)がないので、
女性のような強力な尿酸排泄作用の術がない。

だから、体質にもよりますが、
どうしても尿酸値は高くなりがち。

それに比べて、女性は尿酸値の低い人が多く、
痛風になることは、ほぼ、皆無。


皆無・・・でしたが、近年では、そうでもありません。


まず、人間の摂理として男女とも、年をとると
体の機能が衰えてきます。
これは、もう・・生きている以上、仕方がないことです。

寿命というか、人間は永遠に生きられませんからね。
毎年、誰しも公平に、一つずつ年を重ねていきます。


女性の場合、ある程度の年齢になってくると、閉経があります。
この、閉経後にはエストロゲン(女性ホルモン)が減少してくるのですよ。

そうなると、エストロゲン効果で今まで尿酸値が低い水準で
抑えられていたのに、そうもいかなくなってきます。
つまり、尿酸値がだんだん上がってくるということ。


じゃあ・・治療として、エストロゲンを補充すればいいのではないのか?

そういう治療法は、痛風対策とかじゃなくて、実際に閉経後の
“骨粗鬆症(こつそしょうしょう)”の治療として、
エストロゲンを補充する治療法があります。

でもね。
薬物療法というものは、効果は絶大ですが、
副作用もついてまわる、という残念な一面もあるのです。

この場合、エストロゲンが減少して、エストロゲンを補充治療して、
問題解決・・のはずなのですが、長期間、
エストロゲンの補充治療を続けると、なんと、
“乳がん”のリスクが、ほんの少し高くなるそうなのです。

これじゃあ・・安心して、エストロゲンの補充治療を続けにくいかもしれません。


 

|★ 女性は痛風にならない?
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で・・
閉経後の女性の、尿酸値が高くなってしまった。

それでもね。
現実問題として、それでも女性で痛風になる人は少ないです。
閉経後の人でも少ないです。
(もちろん、痛風になってしまう方もおられます)

なんでか?


痛風というのは、尿酸値が高くなると、
すぐに発症してしまうのではないのです。

尿酸値が高くなってしまうと、血液中の尿酸が溶けにくくなって
尿酸結晶となって、体内の関節などに蓄積するのですが・・
10年くらいかかるのですよ。
痛風発作が出るほど溜まるのには。

これは、もちろん、個人差があって、
単純に考えても、尿酸値 7.0mg/dlの人と尿酸値 14.0mg/dlの人では
体内に尿酸結晶が溜まるスピードも“倍”違うわけです。
(極端な話。たとえばの話です)


閉経後、尿酸値が高くなったとしても、
今まで生きてきた何十年間は「尿酸値は低かった」わけでしょう?

そう簡単に痛風には ならないですよ。


それに、女性に限らず男性でもそうですが、
人間、年をとると体が・・というか、言葉は悪いですが
人間が枯れてくる、というか・・細胞も衰えてくるのですよ。

筋肉量が減ってきたり、骨量もそうですし、
代謝が悪くなってきて、体内で尿酸を作り出す力のようなものも
衰えてくるのです。

男性の場合、30〜40歳代がピークでそれ以降の年代は
緩やかに尿酸を作る力が衰えてきて、60歳代でガクンと
落ちるそうなので。

女性の場合、その、年齢的に尿酸を作るピークの時期には、
エストロゲン(女性ホルモン)の効果で尿酸値が低かったわけですから、
年をとっても、やはり(男性に比べて)痛風には、なりにくいです。


でも、これも個人差がありますから、
やっぱり、女性でも閉経後に痛風になられる方はおられます。

痛風は体質(遺伝)ですからね。
足が痛くなる病気と思われがちですが、代謝の病気。
その代謝の体質が、遺伝するのですよ。

尿酸を作り過ぎる体質とか。
尿酸を排泄する力が弱い体質とか。

仮に、そういう体質に生まれついていても、
女性の場合はエストロゲン(女性ホルモン)という
強い味方がいるので、なかなか尿酸値は高く なりにくい。
痛風には なりにくい、ってこと。



あと、薬の副作用で尿酸値が上がってしまうこともあります。
有名なのは、高血圧の治療薬で利尿剤を服用していたら、
その副作用で尿酸値が上がって痛風になってしまった、とかね。

それから、閉経後でもない、若い女性でも
生まれつきの体質や無理なダイエットなどでホルモンバランスが
崩れると、尿酸値が上がってしまうこともありますが・・稀です。



例外というか、いろいろありますが、
基本的に、痛風は男性が苦しむ病気です。

ホント、なんとか ならないのか、と思ってしまいます。




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   『痛風 ねこきち』
  http:// e.gout.tokyo/


 
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