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腎尿細管再吸収
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腎臓というのは、体の中で濾過(ろか)を担当する臓器で、
簡単にいうと、血液を原材料として「尿を作る」器官です。
血液というものは、全身を巡り、
酸素と栄養分を体の隅々の細胞まで送り届け、また、
老廃物を受け取って、心臓まで戻ってきます。

この、老廃物というのは、生きている以上、
どうしてもできてしまう「いらないもの」ですので、
体外に排せつしてしまいます。


で・・
腎臓では、血液を原料にして
アンモニア、尿素、クレアチニン、それから、
尿酸(プリン体の代謝産物)も混じった尿を作り出し、体外へと排出します。

ところが、尿を作る一連の動きの中では、
腎臓の中でも、

「糸球体」→「ボウマン嚢」→「尿細管」と移動するのですが

(これらをネフロン、といいます)

このときにね。
ろ過した原液(?)には、老廃物ばかりじゃなくて、
有益な成分も混じっているわけです。

アミノ酸とか、ナトリウムとか、グルコース(血糖)とか、
もちろん、水分(およそ95パーセントくらい)も。


老廃物を捨てるために尿を作っているはずなのに、
大切な成分まで、捨てちゃった!


・・・・これでは、まずい、ということで
いったん、捨てたはずの成分なのに、
腎臓はまた、再吸収するのです。


近年、健康に関する関心が高まってきて、
みんな、塩分控えめにしましょう、とか言うでしょう?
高血圧に注意しましょう、とか。





たしかに過剰な塩分摂取は良くないかもしれませんが、
腎臓には、というか、体には塩分は必要なのです。

あまりにも塩分を排除しすぎると、
腎臓は(血液中に少なくなっているので)
なんども何度も、塩分を摂取するために
再吸収をし続けるのです。


で・・
腎臓に負担がかかる。
腎臓に疲弊する、と。


かといって、塩分取り過ぎも
やはり良くないと思いますので、度を過ぎた
塩分断ち、とかは しないほうがいい、と。

なにごとも、ほどほどで。


さて、この腎臓の再吸収の話ですが、
糸球体→ボウマン嚢→尿細管、と来て、
尿細管で、上記の有用な物質が再吸収されるのですが・・・

なんと!
尿酸も再吸収されるのですよ!

尿酸って、有用だったのですね。
ただの老廃物じゃなかったのですね。


・・・っていうか、痛風に苦しむ人としては、
せっかく排泄しようとしている尿酸を、なんで
わざわざ再吸収なんか、してくれるのか、と思いますけどね。

なんとかして、ちょっとでも、尿酸値を下げたいのに、
尿酸の再吸収なんかしたら、血液中の尿酸濃度が
また上がってしまうじゃないですか。


おまけに、ようやく尿になった、と思ったら、
尿にはアンモニア、尿素、尿酸とかが溶けているのですが、
アンモニアや尿素は、水に溶けやすいのに、
尿酸は水に溶けにくい!

水に溶けにくい、ということは、
尿は水分が主ですから、尿酸は尿にも溶けにくい、ということ。

つまり、
尿をじゃあじゃあ・・と出したところで、
あまり尿酸を(思ったほどは)排泄されていない、ということになります。


ああ・・
なんてこった。




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   『痛風 ねこきち』
  http:// e.gout.tokyo/

 
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