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フェブリクを飲んでも尿酸値が下がらない
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稀に
フェブリク錠を飲み続けているのに、ちっとも
尿酸値が下がらない、という方がおられます。



あ。
フェブリク(フェブキソスタット)というのは、
尿酸値を下げる薬のことです。
40年ぶりに開発・発売された痛風新薬で、従来の尿酸降下薬よりも
尿酸値を下げる効果は大きく、それでいて副作用は少なめ、
と言われています。

じゃあ・・そんなに効果絶大なハズのフェブリクなのに、なんで?
どうして、フェブリクを飲んでいるのに尿酸値が下がらないの?



考えられるパターンは二つ。

●飲む量が少ない
●体質に合わない


★★「飲む量が少ない」
痛風発作というのは、尿酸値が高くなると頻発する、という
イメージがありますが、痛風発作が誘発される大きな要因となるのは、
急な数値の変動です。

つまり、尿酸値が急に上がったり、または
急に尿酸値が下がったりすると、痛風発作が起こる可能性が高い、
ということ。

(尿酸値が長年、ずっと高くて、
体内に尿酸結晶が蓄積している人の場合の話、ですが)


でね。
フェブリクを飲むと大きく尿酸値が下がってしまうので、
急に下がりすぎると痛風発作で苦しむことになってしまう。

ゆえに・・
「フェブリク錠 10mg」→
「フェブリク錠 20mg」→
「フェブリク錠 40mg」
・・・と徐々に増量してきます。

いきなり、「フェブリク錠 40mg」を投与・・ってパターンは、
まず、ないです。


ですから、始めは、たいていは
「フェブリク錠 10mg」からスタート。

この、飲み始めの「フェブリク錠 10mg」は、
「フェブリク錠 40mg」に比べて、単純に考えても
4分の1の容量しかありませんから、
それほど尿酸値も下がらない。

ああ、
フェブリク飲んでるに、尿酸値が大して下がらないじゃないの!?

・・・というパターン。


もし、このパターンならば、何も問題ありません。
体が慣れてくれば・・というか、少しずつ、
(深刻な副作用がないか、とか)様子を見ながら、
だんだんにフェブリクを増量していきますので、
やがて、ぐんぐん尿酸値が下がっていくことでしょう。




★★「体質に合わない」
でもね。
たぶん、違うと思います。

フェブリクを飲んでも尿酸値が下がらない・・と言う人は、
おそらく、こっちの方。


痛風になる人というのは、誰もが同じように思いますが、
実は、そうではなくて、3つのパターンに分かれています。

■尿酸産生過剰型
■尿酸排泄低下型
■混合型



「尿酸産生過剰型」ってのは、文字通り、体内で
尿酸を作り過ぎてしまうタイプ。

「尿酸排泄低下型」ってのは、
尿酸を排泄する力が弱いタイプ。

「混合型」ってのは、
尿酸を作りすぎて、なおかつ、尿酸を排泄する力も弱いタイプ。



痛風の人全体を見て、
どのタイプがどれくらいのパーセンテージか・・というのは、
おおざっぱではありますが、以下の通り。


■尿酸産生過剰型 →2割
■尿酸排泄低下型 →7割
■混合型           →1割

つまり、痛風の大部分の人が「尿酸排泄低下型(70%)」なわけですね。
尿酸を排泄するのが、うまくいかない・・ってこと。


ちなみに、自分が、痛風の「どのタイプなのか」というのは、
「クリアランス検査」という尿検査が知ることができます。

このクリアランス検査ってのは、尿検査といっても、
検尿のように簡単なものではなく、非常に面倒で
やっかいな検査なのです。


どうやるの、って?


「クリアランス検査」ってのは、
3日くらい前から、プリン体の多い食事を控えて、
禁酒して・・・で、当日の朝は絶食。

で、検査開始。

何をするのかと思ったら、水を飲みます。
(300〜500ミリリットル)

で、30分後に排尿。
そして、さらに30分後に血液検査。
そして、またまた30分後に排尿。

この排尿ってのは、いわゆる、蓄尿です。
捨てずに全部、尿を採取して、
尿の成分、尿の中に何が出ているのか検査するため、です。


ああ、面倒くさい。


でも、こうして、やっと、自分の「痛風のタイプ」がわかる、
というわけで。



で、ね。

本来、痛風の治療(薬物治療)ってのは、
はじめに自分が「どの痛風のタイプ」なのかを
検査してから、自分に合った薬物治療をすべきなんじゃないか、
と思うのですが、現実には、そんな検査は しないようです。

「痛風外来」がある病院とか、大学病院、国立病院、総合病院クラスの
大病院なら、また違うのかもしれませんが、
町の開業医レベルでは、どうなんでしょうね。

ちなみに、私は、この検査(クリアランス検査)、
やったことがないです。

だって、お医者様が やりなさい、とは 言わないもん。





世の中、病院によって
痛風治療の方針のようなものは違うのかもしれませんが、
実際の現場では、尿酸値を測ってみて、患者の尿酸値が高いと、

「あ。アナタ、痛風ね。はい、フェブリク、処方しておきますね」

・・・そんな感じです。

尿酸産生過剰型とか、尿酸排泄低下型とか、おかまいなし、です。



いいんですかね、そんな治療法で。




で、
尿酸値を下げる薬には、おおざっぱに2種類あるのです。
フェブリクとザイロリック・・じゃないですよ?

「尿酸排泄促進薬」と「尿酸生成抑制薬」のことです。


「尿酸排泄促進薬」→ユリノーム、ベネシッドなど。
「尿酸生成抑制薬」→フェブリク、ザイロリックなど。

つまり、働きが違うわけですね。


フェブリク、ザイロリックなどは、尿酸を作り過ぎることを抑制する薬。
ユリノーム、ベネシッドなどは、尿酸の排泄を促進させる薬。


ユリノーム、ベネシッドなどは、じゃんじゃん、
尿酸が尿に溶けて排泄されるのは いいのですが、
尿酸が多く溶け込むぶん、尿路結石などにも なりやすいので、
クエン酸カリウムなどが 一緒に使用されるようです。


▼↓こんなヤツね。
クエン酸カリウム1080mg(カリウム10meq)100錠 1箱


(酸性尿には尿酸は溶けにくいので、クエン酸でアルカリ化を目論む。
尿にうまく尿酸が溶けてくれないと尿路などで尿酸が結石になりやすいので)

尿路結石は、死ぬほど痛い、と言いますからね。
できれば、一生、かかわりたくないものです。


で。
一般的に、痛風、もしくは高尿酸血症の場合、
まず、フェブリクやザイロリックなどの尿酸生成抑制薬を処方して、
それでも、期待したほどの効果がない場合は、
ユリノーム、ベネシッドなどの尿酸排泄促進薬に切り替えるケースが
多いようです。

まずは、とりあえず、フェブリクを・・みたいな感じで。




・・・・・・・・・というわけで。


もし「フェブリクを飲んで、尿酸値が下がらなかった」としても、
『少しもガッカリする必要は、ない』ということです。


薬が自分の体質に合わなかっただけなので。
薬を かえれば いいだけの話。

他にも、まだ、手は ある、ということ。




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   『痛風 ねこきち』
  http:// e.gout.tokyo/


 
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