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尿酸排出薬
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痛風といえば、一昔前は「食事が原因」それも
「プリン体の多い食品の摂り過ぎが要因」と考えられていました。

痛風じゃない人の中には、
今でも、そうだ、と思い込んでいる人がいて、

「痛風になるようなヤツは自業自得だ。
   肉ばかり食うからだ、ビール飲みすぎるからだ、
   バカだ、アホだ、バチが当たったんだ」


などと酷いことを言う人もいるようですが、それは「マチガイ」。

それは“古い考え”です。
痛風 食事


たしかに痛風の原因となる尿酸は、代謝の最終老廃物ですが、
その尿酸の元となるのは、プリン体です。

ですが、食事から体内に入ってくるプリン体よりも、
体内で作り出されるプリン体のほうが圧倒的に多く、
近年では「厳しい食事制限」を指導されることは
ほとんど なくなってきています。

厳しい食事制限ってのは、キツイですからね。

そもそも、プリン体ってのは、
「旨みの元」と言われているくらいですから、
肉にしろ魚にしろ、おいしいものには、たいてい
プリン体がたっぷり入っています。

それを食べるな、一切、口に入れるな・・
と言われましても、ねえ。

なかなか、続きませんよ。
何のための人生だ、みたいな感じに なるかもしれませんし。

ちなみに、さっきの
「なんで近年では、うるさく食事制限を言われなくなったのか」
ですが、節制する側(患者)が困難だから・・・ではなくて、

●食事由来のプリン体が(全体の) 2割
●体内で作られるプリン体が(全体の) 8割


・・・だから、です。
昔は、わからなかったことが
しだいに明らかになってきたから。

つまり、プリン体のほとんどが
体内で作られるのに「鬼のような食事制限」をしても
あまり意味は なかろう、と。

(でも、本当に、尿酸値を本気で下げようと思ったら、
 その2割の食事制限も徹底させる必要があります)


ぶっちゃけた話、それよりも
そんな食事制限するよりも、薬 飲めよ、
尿酸値を下げる薬をシッカリ飲めよ、というのが
近年の病院の治療方針。


で・・
尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)を飲みましょう、ということなのですが、
ここで問題にブチ当たります。


痛風になる人には、実は「3タイプ」あるのですよ。

痛風初心者
痛風中級者
痛風上級者の3タイプ・・・・じゃないですよ。

●尿酸を体内で作り過ぎるタイプ (尿酸産生過剰型)
●尿酸を排泄する力が弱いタイプ (尿酸排泄低下型)
●尿酸を作りすぎて排泄も弱いタイプ (混合型)


この3つなんです。



で、何が問題なのか。



痛風です、尿酸値が高いです、と言って病院へ行くと、
処方してもらう薬は、たいていが、
フェブリクやザイロリックなんです。

フェブリク錠もザイロリック錠も有名で一般的な
尿酸値を下げる薬ですね。

それはいいのですが、
フェブリクもザイロリックも「尿酸生成抑制薬」なんです。


尿酸生成抑制薬?


つまりね。
「尿酸を体内で作り過ぎるタイプ」の人には、
効果絶大な尿酸降下薬なんです。

尿酸を作り過ぎる人に、尿酸を作り過ぎないように
作用させる薬なんですから。


ところが、現実に現場では。
「尿酸を体内で作り過ぎるタイプ」であろうが、
「尿酸を排泄する力が弱いタイプ」であろうが、
「尿酸を作りすぎて排泄も弱いタイプ」であろうが、
痛風です、尿酸値が高いです、と病院へ行くと、
ハイ、そうですか、と
「フェブリクやザイロリック」を処方されてしまうのです。

「尿酸を排泄する力が弱いタイプ」の人でも
フェブリクが処方される、ということです。


それって・・・

なんか、違うんじゃないの?


「尿酸を排泄する力が弱いタイプ」の人には、
ユリノーム(ベンズブロマロン)、ベネシッド(プロベネシド)などの
尿酸排泄促進薬、という薬があります。

けど、痛風です、ユリノーム飲んでます、という人って
あまり聞いたことないのですよ。


現場では、とりあえず、痛風ならフェブリクを処方して
それでも、あまり効果がなかったら、
ユリノームやベネシッドに薬を切り替えてみる、
という感じらしいです。



これも・・・

なんか、違うんじゃないの?


痛風 薬

結局ね。
自分がいったい、痛風の3タイプのうちの、
どのタイプなのか。

最初にシッカリ検査しないから、こんなことになるのでは、と
思うのです。

本当は、最初に「痛風のどのタイプなのか」検査してから、
検査結果を精査して、どの尿酸降下薬を処方するのか、
選択していくのがベターなのではないか、と。


でも、実は、そういう私も自分が、どの痛風のタイプなのか、
知らないのですよ。

これは「クリアランス検査」というのですが、
痛風(高尿酸血症)でも、上記の3タイプ
(尿酸産生過剰型、尿酸排泄低下型、混合型)のうちの
ドレなのかを分類して見極める検査があるのです。

こういう検査、やってもらったこと、ないんです。
やりなさい、とも言われませんでしたし。

私が近所の小さな病院しか行ったことがないから、かも
しれません。

痛風専門の「痛風外来」とか、あるいは
国立病院クラスの大きな病院でしたら、最初に
こういう「クリアランス検査」をしてもらえたのかもしれません。

あるいは、腎臓内科とか、そういう科目がある病院なら
「クリアランス検査」をしてもらえるのかも。


でも、現実に、
そんな大きな病院に、距離的にも通院できませんし、
まあ、適当なところで手を打つしかないでしょう。

とりあえず、痛風ならば
フェブリクを処方しておけば無難なのかもしれません。

万が一、
フェブリクで尿酸値を下げる効果が見込めないタイプなのでしたら、
種類の違う薬を試してみれば良いだけのことですので、
あながち、間違っているのではなく、現実的な治療法なのでしょう。

 

 

 

 

 


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痛風 ねこきち
http://e.gout.tokyo/

 

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