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フェブリク錠 40mgスタート
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フェブリク錠(フェブキソスタット)というのは、痛風の薬のこと。
いわゆる、尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)で
40年ぶりに発売されたことから、痛風新薬などと呼ばれています。

で、尿酸値がずっと高い(尿酸値 7.0mg/dl以上)、
いろいろやってみたけど、体質的にどうやっても尿酸値が下がらない。

・・・というような人には、
病院でフェブリク錠を処方される、というのが
今の時代での、一般的な痛風治療、だと考えられています。


ところで、一般的・・といえば、
フェブリクには、
「フェブリク錠 10mg」「フェブリク錠 20mg」「フェブリク錠 40mg」
の3種類があって、通常、「フェブリク錠 10mg」からスタートして、
数週間、もしくは数ヶ月間の期間を空けて(様子を見て)
やがて「フェブリク錠 20mg」に増量。
さらに数週間〜数ヶ月の間隔をあけてから「フェブリク錠 40mg」
に増量する、というのが一般的な方法(フェブリクの飲み方)です。

でも、一般的には そうでも、これが
どうやら“絶対ルール”でもないようですね。

現に、
「フェブリク 20mgスタートだったんだけど、こういうのって、アリか?」とか、
「いきなりフェブリク40を処方されたんだけど、大丈夫なの?」
なんて話をときどき聞きます。


そもそも、こういう心配、不安、というか疑問が出てくるってことは、
みんな「フェブリク錠 10mgスタートがセオリー」だということを
知っているんですね。
知っているからこそ、これでいいのか、と思うわけで。


で・・・
病院では処方に先立って、フェブリクを飲み始める前に、最初に
今の自分がどの程度の尿酸値なのか、あるいは
尿酸値以外にも、血圧や腎臓や心臓、肝臓など
他の臓器の状態はどうなのか、と飲む前に
検査していると思うのです。

そして、検査結果を見て、体の状態を見て考慮して、
その上での主治医の判断での
「フェブリク20を処方」だったり「フェブリク40スタート」
だったりするわけですから、主治医の判断が正しいのでしょう。
っていうか、その人の体の状態に合った処方、と。
 

フェブリック 通風


でね。
なんで
「フェブリク錠 10mg」→「フェブリク錠 20mg」→「フェブリク錠 40mg」
なんてステップを踏むのか。
なんのための“段階”なのか。


理由は主に3つあって、
一つ目は「重篤な副作用がないか、様子見」であって、
二つ目は「なるべく尿酸値が急変して痛風発作を誘発させないように」と。
三つ目は「本当に この薬で尿酸値が下がっているのか、効果があるのか」
ということです。


で、
一つ目の「重篤な副作用がないか、様子見」というのは、副作用の話です。

全ての薬には副作用がつきもので、
「尿酸値を下げる効果が大きく、それでいて副作用は少なめ」
という意図で開発された痛風新薬フェブリクですが、
それでも、残念ながら副作用があるんです。

有名な副作用としては、肝機能低下。
具体的な自覚症状として
「だるい、眠い、疲れやすい、元気がない、イライラする」など。

毎日飲む薬なんですから、
「眠いとか、だるい」とかいう副作用は、
仕事にも影響があるような、ないような感じで
当人には深刻な問題だと思うのですが、そういう意味じゃなくて、
もっと・・なんて言うんでしょ。
命の やり取り、になるとか、入院しなければ ならない、みたいな・・
それこそ、何十万人に一人とか、そんなレベルで起こる
重篤な副作用がないか、どうか・・・を見るためでもあるのです。

って、まあ、普通、そんな激烈な副作用はないんですけどね。
“様子見”というのは、そういうことです。
様子を見るまでもないのが普通ですが。
一応、大事をとって、というか、そういうことになっているので。

万が一、そんな重篤な副作用が(体質に合わなかったなどの理由で)
自分の身に起こった場合、普通の考えて、
「フェブリク錠 40mg」は「フェブリク錠 10mg」の四倍もの量があるわけですから、
4倍効果があるのかもしれませんが、副作用も四倍強烈なのかもしれません。

だったら、四分の1の量である「フェブリク錠 10mg」を
最初に投与して、様子を見たほうがいいんじゃないか、と。

まあ、それだけの意味ですけどね。

でも、これが“フェブリクの一般的な飲み方”になっているようです。



二つ目の「なるべく尿酸値が急変して痛風発作を誘発させないように」。

尿酸値の高い人は、体内に結晶化した尿酸がたくさん蓄積していて、
尿酸値の高い人は高いなりに、尿酸値の低い人は低いなりに、
それぞれバランスが とれているのです。

それが尿酸値の急変、つまり、
尿酸値が急激に高くなったり、あるいは急に低くなりすぎたりすると、
体内の尿酸バランスが崩れて、痛風発作が誘発することがあるのです。

ええと、わかりにくいですかね?

え〜と。
ちょうど、氷が溶けるみたいな感じです。
氷の塊が溶けて、塊は小さくなったけど、周囲は
水浸しになった、みたいな。


今まで、尿酸結晶が関節などに“へばりついて”いたのに、
急に尿酸値が下がって、その尿酸結晶のいくらかが溶け出してしまった、と。

そしたら、今まで塊だった尿酸結晶が血液中に
少し溶け出しし過ぎて、血液中に尿酸が「うじゃうじゃ」と
溢れ出してしまった、と。

で、尿酸のままなら、まだいいですが、
「尿酸結晶の破片」の形状で残存していると、
白血球がそれらを異物と認識して攻撃するのです。

白血球は体内の大掃除係ですからね。
そして、あの痛みの元になる成分が出てしまい、痛風発作の激痛が起こるのです。



で・・・
「フェブリク錠 40mgスタート」だと
尿酸値が大きく下がりすぎるわけです。
「フェブリク錠 10mg」の4倍ですからね。

「フェブリク錠 10mg」からスタートして、なるべく、
尿酸値が急激に下がり過ぎないように、そして
痛風発作をできるだけ起こさないように。
もし、起こっても軽く済むように・・・という作戦です。



三つ目の「本当に この薬で尿酸値が下がっているのか、効果があるのか」。

尿酸値を下げることに関しては“効果絶大”と
うたわれているフェブリク錠ですが、実は誰にでも効果があるわけじゃないんです。


痛風になる人は、誰もが同じではなく、
どの人も以下の3つのタイプのうちのどれか、に当てはまっているようです。

尿酸産生過剰型(尿酸を作り過ぎる)
尿酸排泄低下型(尿酸の排泄が弱い)
混合型(その両方)


ザイロリックもそうですが、フェブリクは
「尿酸生成抑制薬」ですので、尿酸を作り過ぎないように
抑制する薬なんですね。

つまり「尿酸産生過剰型」のタイプの人には
効果絶大でも「尿酸排泄低下型」のタイプの人には
期待したほどの効果がない場合が多いようです。

じゃあ、「尿酸排泄低下型」のタイプの人は、
どうすりゃいいの、ということになってきますが、
そういうタイプ(尿酸排泄低下型)は違うタイプの薬に
変える必要があるのです。

「尿酸排泄促進薬」というのですが、
尿酸の排泄が弱い体質の人のために、尿酸の排泄を促進する薬です。

具体的には、
ユリノーム(ベンズブロマロン)、ベネシット(プロベネシド)など。


でね。
本来、尿酸値を下げる薬を飲み始める前に
「自分がどのタイプの痛風なのか」把握しておくのがベストなわけです。

「尿酸産生過剰型」なのか「尿酸排泄低下型」なのか「混合型」なのか。


これは “尿酸クリアランス” という検査なんですが、
現実問題として、小さな病院では、この検査は してもらえない
場合が多いようです。

私も、してもらった経験は ありません。

「痛風外来」といって痛風の専門医がいるような病院か、あるいは
国立病院クラスの大きなところ、とか。

そういうところなら、おそらく、尿酸降下薬を飲み始める前に
この「尿酸クリアランス」の検査をしてくれる、と思います。
そして、自分が痛風の“どのタイプ”なのか、明白になるでしょう。


けど、自分が通える病院が「尿酸クリアランス」をしてくれる病院なら
いいですが、おそらく、少ないんじゃないか、と。


でね。
一般的には、
この患者が、どのタイプか わかんなくても、

「痛風の どのタイプか わかんないんだけど、
  とりあえず、フェブリク」


・・・というのが、一般的なんですよ。


えっ?
そんなことで いいのか、って?


いやあ・・・
でも、これが一般的なようですよ。
これが現実、というか。



でね。
さっきの話の続き。

とりあえず、フェブリクを投与してみる。
(尿酸値を下げる)効果が出たなら、それで良し。
もし、フェブリク飲んでも効果がなかったら、
それは、おそらく、その患者が
「尿酸産生過剰型」じゃなく「尿酸排泄低下型」なんだろう、と。
だから、薬を変えてみよう・・・
そんな感じなんですよ。

尿酸値が下がったか、下がらなかったか。
フェブリクで効果が出たのか、出なかったのか。


様子見なら、「フェブリク錠 10mg」で充分なわけで。


「フェブリク錠 40mg」じゃなくても、
「フェブリク錠 10mg」でも、下がる人は大きく下がるし、
下がらない人は、フェブリクでも尿酸値は あまり下がらない。


ふぇぶりっく 通風


・・・・というわけで。

「フェブリク錠 40mg」を服用する予定でも、
最初は「フェブリク錠 10mg」でスタートして、
いろいろ様子を見て、そして、
数週間〜数ヶ月の間隔をあけて、
「フェブリク錠 20mg」そして「フェブリク錠 40mg」
と増量していくのが、一般的だ、という話。


でも、体調や体質は、人それぞれ違うわけですから、
主治医の判断によっては、
「フェブリク錠 20mg」からスタートしたり、
「フェブリク錠 40mgスタート」・・なんて例もあるようです。



まあ、ねえ。
薬を飲む側からしたら、いきなり
「フェブリク錠 40mgスタート」って処方されてしまうと、
「えっ・・・ちょ、ちょっと待ってよ!」
と思うかもしれませんけどね。


「フェブリク錠 10mg」と「フェブリク錠 40mg」では
四倍の容量の違いがあるので、効果も大きいけど、
副作用も(フェブリク10よりは)強めかもしれません。


いきなり「フェブリク錠 40mg」の処方が
どうなのか、私には わかりませんが、
主治医が体を診て処方してくれたわけですから、
それが自分に合った処方、ということなんでしょう。

 

 

 

 

 

 


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痛風 ねこきち
http://e.gout.tokyo/

 

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