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ダイエット 痛風の症状
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「ダイエットしているんですが、痛風の症状が出てきました。
   そういうことってあるんですか」


いや、私には、そういう経験は ないのですが、
充分、考えられるパターンでは あります。
稀かもしれませんが、あっても不思議じゃないです。


そもそも、痛風改善法の基本、というか、
どの本を読んでも、どの病院へ行っても、必ず言われることが
「生活習慣の改善」というヤツ。

生活習慣の改善といっても、いろいろありますが、
(食生活の改善とか、運動とか)
その項目に必ず、一項目あるのが「肥満解消」、すなわち
ダイエットですね。

痛風とダイエットは全然関係ないこともなく、
「減量しただけで“尿酸値が下がった!”」という人もいるくらいです。
 

ダイエット 通風

なんで、痩せると尿酸値が下がるのか。
それは、誰もが(尿酸値が)下がるのか。
「ダイエット=尿酸値低下」なのか。


よく言われているのが、内臓脂肪の存在。

男性はね。
太ると内臓に脂肪がつくのですよ。

女性の場合は、皮下脂肪につくんです。
そういう体の構造になっている。

女の人は、皮下脂肪がたっぷりついている、とか言うと、
嫌がるかもしれませんが、実は、それは内臓を守っているのです。

男の場合、構造上、皮下脂肪につかないようになっているので、
ダイレクトに内臓に脂肪がついてしまう。
で、機能が落ちたり、病気になりやすくなったり。

内臓に脂肪がつきにくい女性は、内臓の機能が落ちにくかったりして
結果的に男性より長生きする・・・のかも。


で。
皮下脂肪がつかなくて、女性のような、ぷよぷよした体形には
なりにくい男性ですが、太るとダイレクトに内臓に脂肪がついてしまうので、
内蔵機能が低下するリスクがあります。
(脂肪肝、とか)

それだけじゃなくて、
内臓脂肪には「尿酸値を上げる要因となるホルモンに似た物質」
を分泌するのです。

その物質のおかげで、さらに尿酸値が上がってしまう、というわけ。


じゃあ?


そのイヤ〜な物質で出なくなるよう、内臓脂肪そのものを
減らしちゃえ!

これが、すなわち、ダイエット。
肥満解消、つまり、減量。

体重が減るといっても、筋肉が減る場合もありますが(涙)
出ていた お腹が凹んだりして、見るからに(?)
内臓脂肪が減った、と思われる場合。

それだけで「尿酸値が下がる」場合が多いです。



でもね。
「痩せたのに、尿酸値が下がらない」という人もいるのですよ。


これは、痛風の原因が「痩せるか、太っているか」だけでは ないから。

肥満解消が痛風リスクを下げる、一つの要因に過ぎないから。



つまりね。
痛風の場合、生まれつきの体質の要因が多いわけで
(いわゆる、先天の気。遺伝のこと)。

尿酸を体内で作り過ぎる体質だとか。
尿酸の排泄が弱い体質だとか。

さらに、その「持って生まれた体質」の上に、
内臓脂肪がたっぷりあったり、運動不足だったり、
ビールを浴びるように飲んでいたり、野菜大嫌いだったり、
強烈なストレスを受ける環境が続いていたり、り
仕事で慢性的な睡眠不足だったり・・

それらが、プラスアルファとして、かぶさってくるわけです。


ダイエットして内臓脂肪を減らす、ということは、
それだけで「尿酸値を下げる」場合もありますが、
他の要因が“より強い”場合は、
なかなか、尿酸値が下がらないケースもあります。

これは、もう・・個人差の問題です。

痩せただけで尿酸値が下がる人もいるけど、
頑張って痩せたのに、尿酸値が下がらなかった人もいる、みたいな。



ダイエット 尿酸値



で、冒頭の
「ダイエットしているんですが、痛風の症状が出てきました。
  そういうことってあるんですか」の件。


考えられるパターンは二つ。

[考えられる一つ目]は、ダイエットすること自体が自分にとって「ストレス」
になってしまった。

食べたいものを食べられない、とか。
あまり気の進まない運動を続けなきゃならない、とか。
食べてないのに、まだコレだけしか体重が減っていない、とか。


「強いストレスは尿酸値を上げる」
体内が交感神経優位気味になって、体内の血管が収縮傾向になる。
体内の血液の流れが悪くなり、腎臓への血液供給量も減少。
腎臓は血液から尿を作り出せる唯一の臓器。
尿に原材料である血液の供給量が減ると、作り出せる尿量も減少気味。
尿酸は(大半が)尿に溶けて尿と一緒に体外へ排泄。
尿が減れば、排出される尿酸量も減る。
出て行く尿酸が減れば、血液中の尿酸の濃度も上がる。
ってことは「尿酸値が上がる」と。



・・・というわけで、尿酸値がダイエット期間中の短期間に上がってしまった。
で、痛風発作が発症した、というパターン。


痩せたのに、なんで!?

・・・・という感じですが。
有り得ないことでも ないかもしれません。

(あまり聞いたことは ないですけどね)




[考えられる二つ目]
ダイエットが成功して体重が減って、尿酸値が下がってしまった。

これが原因。


??


なんで?
下がったんでしょ、尿酸値。
なんで、痛風が出るの。


痛風発作は「尿酸値が高くなると発症する」というイメージがありますが、
実は「尿酸値が高くなると、体内に尿酸結晶が溜まる」というのが正解。

痛風発作は、急激に尿酸値が高くなっても、急激に尿酸値が低くなっても
痛風発作のトリガーとなるのです。


つまり、
『尿酸値の急変が良くない』ってこと。


フェブリク(尿酸値を下げる薬)でも、
「フェブリク錠 10mg」→「フェブリク錠 20mg」→「フェブリク錠 40mg」
と何ヶ月もかけて、徐々に増量していくでしょ?

尿酸値を下げるための薬では ありますが、
急激に尿酸値を下げすぎないよう、なるべく痛風発作が起こりにくいよう、
少しずつ少しずつ、細心の注意を払いながら、尿酸値を下げていくのです。
(それでも、痛風が起こるんですけどね・・)


長年、尿酸値が高い人(高尿酸血症)はね。
長い年月、僅かずつではあっても、体内の関節や腱に
結晶化した尿酸が沈着しているので。

それが飽和状態になって、関節から尿酸結晶の欠片が
欠落してしまうと、白血球がそれらを異物と認識して
攻撃を開始してしまいます。

これが痛風発作の直接の原因。


ところがね。
尿酸値の高い人でも、高い人は高いなりに、
体内での尿酸バランスというのものが、ある程度、
「とれている」ものなのです。

急に尿酸値が下がったり(血液中に尿酸が溶けだす)
あるいは、急に尿酸値が上がったり(飽和状態の限界突破)
血液中の尿酸バランスが崩れてしまい、
血液の中に尿酸結晶の欠片が剥がれ落ちたり、溶け落ちたりすると・・


起こるのですよ、痛風発作が。




・・・・・と、まあ、こんな感じ。


こんなことを書くと、
「ぎえ〜っ、痛風が出るならダイエットなんか止めよう」
と思うかもしれませんが、滅多に無いですよ、こんなことは。


普通は
「ダイエットすると 尿酸値が下がります」
「減量は 尿酸値を下げる効果が期待できます」




今も昔も
「肥満解消は 痛風改善の第一歩」です。

 

 

 

 

 

 

 


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痛風 ねこきち
http://e.gout.tokyo/

 

 

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