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痛風 消炎鎮痛薬
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この場合の「痛風」というのは「痛風発作」のことです。

『痛風に鎮痛剤は必要か』って、そりゃあ、必要でしょう。

痛風発作は滅茶苦茶、痛いものですからね。

痛くて歩けませんし、会社にも行けませんし、トイレにも行けません。
それどころか、立ち上がることもままらならず。
かといって、座ったときにも関節を動かすことによる激痛が。
ジッとしていてもズキンズキンと痛かったり。
夜もあまりの痛さに眠れなかったり。

そんなとき、痛みを緩和してくれるのが、消炎鎮痛薬。

ロキソニン(ロキソプロフェン)とか。


ただね。
わかっとかなきゃいけないことは、
ロキソニンなどの消炎鎮痛剤には副作用があること。
決して、体に優しい薬じゃない、ということ。


ロキソニンの場合、痛みを緩和させてくれる効果と引き換えに、
体にも負担がかかる、ということ。

通風 鎮痛剤

 


具体的には、ロキソニンは血管を収縮させる作用があって、
体内の血流を悪くさせます。

血液は体の隅々まで、酸素と栄養分を乗せて運ぶので、
その血流が良くないことが体にとって望ましいワケないです。

また、ロキソニンは腎臓への血流を切ってしまう、というか、
腎臓への血液供給を減少させる作用もあるので。

これ、ずばり「高血圧になる」ということ。

また、腎臓は血液を原材料にして「尿を作る」臓器なので、
腎臓への血液供給が減る、ということは作られる尿も減る、
ということなので。

尿酸は、尿に溶けて尿と一緒に体外に排泄される手段が大半なので、
腎臓への血液供給が少ない、ということは、
尿酸の体外排泄も「少なくなる」ということ。


つまり?


尿酸の排泄量が減るのだから、
血液中の尿酸濃度が増えて、要するに
『尿酸値が上がる』
ということ。


それから、さっきの「高血圧」の話だけど、
「血液→尿」の製造が減少するので、
体内の血液量がダブついた状態になってしまう、ということ。

どーゆーことか、というと、たとえば、
コップ一杯の水をキッチンから隣の部屋へと運ぶのと、
バケツ満杯の水をキッチンから隣の部屋へ運ぶのには、
ドッチが力が必要か。

ラクなのは、どっちか。
重いのは?
より多くのパワーが必要なのは、どちらなのか。

そりゃあ、もちろん、バケツのほうがエネルギーが要ります。
水だって、量が多いと重いし。


体内に血液が溢れている、ということは、
ポンプである心臓が「より多くの力で」
体内の隅々まで『強い圧力』で血液を押し出さなきゃならない。

でなきゃ、体の隅々まで、隅々の細胞まで血液を
送り届けられない。
だから、強い力、高い圧力が必要になってくる。

心臓が“より強い力、より高い圧力”で血液を押し出す。

これが『高血圧』ってヤツ。


ちなみに「高血圧」になると、
腎臓の糸球体という、濾過(ろか)のフィルターの部分に
ダメージをじわじわ与えるので、
長年のうちに、だんだん腎臓が弱ってきます。

腎臓が弱ると、製尿が衰えるので、体内の血液量が増えて、
さらに高血圧に・・・って、悪循環じゃない!




じゃあ、ロキソニンって、
痛風にとって最悪じゃないの!?


・・・・って、
私も痛風が出たら飲みますけどね、ロキソニン。


だって、痛いから。
でなきゃ、歩けないから。


通風 ロキソニン

 


痛風発作があまりにも痛くて、歩けなくて。
自宅のトイレにも行けなくて。
隣室にあるトイレが、遥かな存在に思えてきて。

でも、いつかは行かなきゃならない。
食べて寝て排泄する、というのが人間の摂理。


ようやく一大決心をして、痛みを堪えながら、
床を這うようにトイレへ。

しかし、あまりの足の痛さにトイレまで
あと2メートル、というところで、ついに
力尽きてしまって動けなくなる・・・なんて経験が
数知れず。


こんなとき。

その「あと2メートル」の距離を埋めてくれるのが、
ロキソニンなんです。


ロキソニンを飲み、
「ああ、ロキソニンの効果が効きはじめてきたなあ」
と実感するのは、飲み始めて1時間後くらい。

ですが、飲んでから「15分後」くらいで、
少しは痛みが緩和してくるのが体感できます。

すると、
「あと2メートルの距離」で力尽きて倒れこんでいた
痛風の足が、また少しだけ動かせるようになるわけです。

これがロキソニンがなかったから、可能だったか、どうか。
根性と意地だけでトイレに辿りつけていたか、どうか。


ロキソニンはね。
長期常用することは、お勧めできません。

痛風に限らず、いわゆる、痛み止めの薬ですから、
そりゃあ、痛かったら飲みたくなりますよ。
そのための消炎鎮痛薬なんですから。

でも、あまり自覚症状はなくても、
血流が悪くなったり高血圧になっていく可能性もあることを
覚えておいて損はないです。


そうそう。
ロキソニンの自覚症状といえば、これね。
「胃」をやられるリスクもあるのですよ。

病院によっては、ロキソニンを処方してくれるときに、
一緒に胃薬を出す医師もいますから。

(お医者さんによっては・・というか、胃薬をくれる病院と
胃薬をくれない病院があるようです)


通風 高血圧

滅多にないことなのかもしれませんが、
ロキソニンの長期常用していた人が
下血(血便)した、とかね。

胃潰瘍かもしれませんし、もっと怖い病気かもしれませんし、
即、病院へ行ったほうがいいです。

まあ、ロキソニンのせいじゃないかもしれませんけどね。

胃に負担がかかりやすい消炎鎮痛薬のようです。


『朝昼夕、1回1錠。1日3錠まで。“食後”に服用』


これを守って飲んでいる限りは、大丈夫と思うのですが、
胃潰瘍になるような人は、大量に飲んだのかもしれません。

痛風が痛い、飲んだけど、痛みが消えない・・とかね。


ロキソニンは痛みを緩和してくれますが、完全に
痛みが消えるほど強力な鎮痛剤ではありません。

痛みがマシになる程度・・・かな。


だから、量を増やす。
ロキソニン、効かないぞ、と。

これが危険なんです。


ロキソニンは
「痛みを消してくれる薬ではなくて、
 痛みを緩和してくれるだけ」

程度に思っておいたほうがいいかもしれません。

それでもね。
ロキソニンがあるのとないのとでは、痛風にとって大違いですよ。


それから、痛風発作は急激に腫れあがってきて
猛烈に痛くなる場合があるので、ロキソニンが間に合わない、
ときもあります。

そんなとき、水無しでロキソニンを飲む人もいるようですが、
食道の粘膜を痛めますので、必ず水と一緒に飲んでください。

それから胃に負担がかかりやすいロキソニンですが
(そのために食後を推奨)
うまく、食後に痛風が出るとは限りませんので、
なにか食事時じゃないときに痛風が出てしまうこともあります。

そんなとき、せめて、チーズとか牛乳とかヨーグルトとか。
タンパク質系のものをロキソニンを飲む前に摂取すると、
たんぱく質が胃に膜を貼ってくれるので、多少、胃を守れます。


で。
まとめると「ロキソニンの飲み方」としては、
「本当にどうしようもなく痛いときだけ飲んで、
   ある程度、痛風発作の痛みが治まってきたら、もう飲まない」

というやり方が(私的には)良いのではないか、と考えています。

ロキソニンは、
痛風には、なくてはならない、手放せない必須アイテムですが、
だからといって、飲みすぎちゃダメよ、と。
癖になっちゃあ、嫌よ、と。

そんな感じ。

体に対する“負担”と痛みが軽減される“癒し”との天秤が
微妙なところですが、まあ、何ごともホドホドに、と。



通風 痛み止め


・・・・・・というわけで。

痛風発作には欠かせないロキソニンですが、これね。
結局、その場しのぎというか、根本的な解決には
ならない、とも言えます。

つまり、痛風発作の痛みをある程度、緩和してくれるロキソニンですが、
痛みを押さえ込むだけで、痛風を改善することはない、ということ。

要するにね。
痛風改善ってのは『尿酸値を下げる』以外にない、のですよ。


生活習慣の改善とか・・・
生活習慣ってのは、肥満解消、食生活(プリン体の多い食事の制限)、
運動する、睡眠を充分に。飲酒を減らす、ストレスを解消など。

まあ、体質改善ってヤツですね。

あるいは、アンセリンなどの
尿酸値を下げる効果がある、と考えられているサプリを試してみる、とかね。


もちろん、王道は
病院へ行って医師の診断を受けて、
「尿酸値を下げる薬を飲む」ことが一般的です。

フェブリクとかね。
これは痛風新薬と呼ばれているので、従来からの
アロプリノール系の尿酸生成抑制薬よりも、
「尿酸値を下げる効果が大きく、それでいて副作用は少なめ」
と言われています。

いろいろありますが、自分が良いと思うやり方で
根本的な痛風改善を試みるのがベターかな、と。


んなこと、人に言われなくても わかっていますが、
でも、痛風発作の激痛の真っ最中のときは

「将来の痛風改善より、今の、
この痛風の痛みを なんとかしてくれえッ!」

・・・って思うんですよねえ。



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   『痛風 ねこきち
  http://e.gout.tokyo/


 

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