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痛風 再発
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「なぜ一度、痛風になると何度も繰り返すのか?」

ええと・・たとえば、こんな感じです。



コップが1個ある、とします。
テーブルの上に置いてあります。

いや、テーブルの上だとマズイので、キッチンにしましょう。
洗い場、とか。


なんでテーブルの上だと、まずいのか、というと、
このコップは・・・底のほうに小さな「穴」があいているのです。


あな?

 




コップに穴が開いていたら、中に水とか入れたらコボれますよね。

不良品?


でも、コップの底の方に穴があいていようが、構わず、
コップに水を入れてみます。
どんどん、水を入れ続けてみます。

な、なんて無謀な!?


どうなるか・・というと、まあ、水のダダ漏れですね。
だって、コップの底に穴が開いているんですから。


この、コップに注ぎ続けている水を『尿酸』だと考えてください。

そして、コップを『自分の排泄能力』だと考えてください。


コップに注ぎ続けている水の量、すなわち、
尿酸の製造量には個人差がある、ということです。

つまり、コップに注ぐ水が多い人も、多くない人もいる、ということ。


いくら、コップに水を注ぎ続けてもですね。
コップの底には「穴」が開いてるのですよ。

だから、水は溜まっていないのです。
だって、コップの底の穴から、水が出て行きますからね。


ところが、注ぎ続ける水の量が、異様に多かったら、どうなるのか。

穴から出て行く水の量は一定ですから、
穴から出て行く水の量よりも、コップに注ぐ水の量の方が多い、ということ。

すなわち、コップには
少しずつ「水が溜まっていく」ということ。


あるいは、コップの底の「穴」の大きさには個人差があって、
『穴の小さな人もいる』わけです。

つまり、生まれつき、尿酸の排泄する力が弱いタイプの人もいる、
ということ。

その場合でも、やっぱり、
水が入ってくる量よりも、穴から出す水の量は少ないわけですから、
結果として、少しずつ「コップに水が溜まっていく」のです。


これが「体内に尿酸が溜まっていく原理」です。






でね。
「コップの穴の小さな人」も「コップに入れる水の量が多い人」も
いろいろ人によって、タイプはさまざまですが、
出て行く水の量より、入ってくる水の量が多いわけですから、
いつかは『コップの水が満杯』になります。


コップの水が満杯、ってことは、
もうコップには水が入らないってこと。


じゃあ、どうなる?


満杯なのに、さらに水を入れ続けると、
そりゃあ、もう、溢れるしかないですよ。

この水・・すなわち、尿酸です。

この尿酸はどうなるか、というと、
もうコップに満杯なのですから、溶けきれなくなって、
血液に乗って全身を巡り、手足の関節など
比較的体温の低めの箇所で結晶化して、
尿酸結晶となって蓄積していきます。

これが長年の間に溜まってくると、
関節などにも沈着しきれなくなって、そこから
剥がれてくる。

その剥がれ落ちた尿酸結晶の欠片を
白血球が駆除するために攻撃することで、
痛風発作の原因になるわけです。

で、死ぬほど痛い痛風発作がやってくる、と。



でね。
尿酸値が高い人が、痛風になる、というか、
コップに尿酸がたまり続けていくわけですが、
痛風発作の最中はね。
意外なことに「尿酸値は低い」のですよ。

低い、といっても、普段よりは、という話ですけどね。


なんでか、というと、痛風発作によって
尿酸が血液中に『析出している』から、
血中尿酸濃度が一時的に下がって、尿酸値そのものは
少し下がっている。

さっきのコップの話でいえば、
コップに満杯だった水が、少しだけ減ったよ・・みたいな感じ。

けど、また、じわじわと少しずつ
水が溜まっていくのですけどね。
だって、尿酸値、高いから。






で、痛風再発の理由。


いくら、注ぐ水の量が多くても(体内の尿酸生成量が多い)、
コップの穴が、対応できるくらい大きかったら
(尿酸排泄力が高い)
「入る→出て行く」のバランスが取れていて、
コップに水が溜まってきたりしないわけです。

たとえば、家庭の収入支出の家計で言えば、
いくら収入が減っても、支出も減らして節約すれば、
赤字というか、家計は破綻しないわけで。
(家計の場合は、支出を減らすのにも限度がありますが)

逆に、いくら収入が多い人でも、湯水のように贅沢して
バンバン、お金を使っていれば、いずれ
やってくるのは破産、家計の破綻です。

つまり、収支のバランスが取れていない。


コップの中に「水が溜まっていく」ということは、
尿酸を作り出す量が多すぎて、排泄するのに
追いつかないか、尿酸生成量は、それほど多くなくても
尿酸を体外に排泄する力そのものが弱い場合。

こういう人が「痛風になる」人です。


要するに、体内の「尿酸バランス」がとれていないから
痛風になる、と。

「尿酸を作る→尿酸を排せつする」というバランスがね。



で・・・
ちっとも話が先に進んでない痛風再発の理由ですが、
尿酸値が高い人でも、そうカンタンには
コップの水が満杯にはならないのですよ。

じわじわ、少しずつ、溜まっていきますからね。

一説には、10年です。

これは、それこそ、個人差があって、
コップの水が満杯になるのに、20年かかる人もいれば
30年の人もいるでしょう。


ところが、
その・・なんていうか、コップに3分の1溜まった、とか。
コップに水が半分たまった・・・などという状態では
痛風発作は起こらないのですよ。

痛風が起こるのは、満杯になっているから、なので。
コップから水(尿酸)が溢れて、全身に巡った尿酸が結晶化して
蓄積してから、なので。


だから。

痛風発作が発症した、痛風発作が一度でも起こった、
という人は、みんな、この「コップが満杯になった」人なんです。

満杯になるのに、10年かかる人も20年かかる人もいますが、
いったん、満杯になった人は、また水がコップから 
こぼれ続けますから、また、いずれ、痛風発作を再発させるわけです。


ちなみに
尿酸値が高い「子供」は いても、
痛風発作が出た「子供」の話は聞いたことがないのは、
子供は、まだ
「コップが満杯になるほど年数を生きていないから」なのです。


痛風は、年数がかかる、ということ。




「なぜ一度、痛風になると何度も繰り返すのか?」

→痛風発作が出る、ということ自体が、
尿酸の生成量と尿酸の排せつ量のバランスが崩れていて、
血液中の尿酸飽和量を限界突破しているから。

そういうことです。




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   『痛風 ねこきち
  http://e.gout.tokyo/


 

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